
複合機(コピー機)から、パソコンにスキャンをした際に、エラーになってしまうことがあります。
本記事では、対処・解決方法を解説しています。
宛先を確認する
複合機には、スキャンデータの送り先となる「パソコンへの住所」が登録されています。たとえば「IPアドレス」または「ホスト名」がそれになります。

ここでは、例として送信先パソコンの「ホスト名」および「IPアドレス」の確認方法をご紹介します。
ホスト名の確認方法
①
スタートメニュー横にある検索欄に「cmd」と入力します。
「コマンドプロンプト」が検索されますので、クリックして起動します。

②
「ipconfig /all」と入力し、Enterボタンを押します。
すると「ホスト名」が表示されます。

③ 必要に応じて、コピー機の宛先を修正して、改めてスキャンテストを実施します。
IPアドレスの確認方法
①
スタートメニュー横にある検索欄に「cmd」と入力します。
「コマンドプロンプト」が検索されますので、クリックして起動します。

② 「ipconfig」と入力し、「Enter」キーを押します。

③ 「IPv4 アドレス」が表示されます。

④ 必要に応じて、コピー機の宛先を修正して、改めてスキャンテストを実施します。
ユーザ名・パスワードを再確認する
SMB方式でスキャンをする場合、複合機からパソコンにアクセスするための「ユーザーID」および「パスワード」が設定されています。

これは、パソコンでログインしているものと、同じ情報が登録されている必要があります。
ここでは、パソコンの「ユーザー名」を確認する方法をご紹介します。
①
スタートメニュー横にある検索欄に「cmd」と入力します。
「コマンドプロンプト」が検索されますので、クリックして起動します。

②
「set user」と入力します。
「USERNAME」にユーザー名が表示されます。

スキャン設定を再確認する
フォルダにアクセス権限を付与する
① スキャンフォルダを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

②
「共有」タブをクリックします。
「詳細な共有」ボタンをクリックします。

③
「このフォルダーを共有する」のチェックを入れます。
「アクセス許可」ボタンをクリックします。

④
対象のグループ名またはユーザーを選択します。今回は「Everyone」を選択します。
「フルコントロール」もしくは「変更」の項目に許可のチェックを入れます。
「OK」ボタンをクリックします。

アクセスを許可するユーザーを設定する
①
「セキュリティ」タブをクリックします。
「編集」ボタンをクリックします。

②
「追加」ボタンをクリックします。

③
「選択するオブジェクト名を入力してください」欄に「ホスト名\ユーザー名」を入力します。
「OK」ボタンをクリックします。

④
「フルコントロール」もしくは「変更」にチェックを入れます。
「Ok」ボタンをクリックします。

⑤ 改めてスキャンのテストを行ってみましょう。
ネットワーク種別を確認する
ネットワークの種類には「パブリック」と「プライベート」があります。パブリックは、公共施設やカフェなどの「公衆の場」のネットワークが適しています。一方プライベートは、会社や家庭内が適しています。
パブリックの方がセキュリティレベルが高いため、これがスキャンできない原因になっていることがあります。
① 「スタート」メニューをクリックします。

② 「設定」ボタンをクリックします。

③
「ネットワークとインターネット」をクリックします。
「プロパティ」をクリックします

④ 「プライベートネットワーク」を選択します。

⑤ スキャナーテストを行い、エラーにならないか確認します。
SMB1.0を有効にする
SMB(Server Message Block)とは、ファイルやプリンターを共有するためのプロトコルです。複合機とパソコンの間で、データの受け渡しを行うため、SMBが使われることが多いです。
SMBには、「SMB1.0」「SMB2.0」「SMB3.0」といった具合にバージョンが存在します。Windows11では、「SMB1.0」が無効になっているため、ファイルの転送が行われないケースがあります。
ここでは、「SMB1.0」を有効にする方法を解説します。
①
スタートメニュー横にある、検索窓に「windowsの」と入力します。
「Windowsの機能の有効化または無効化」がヒットしますので、クリックします。

②
「SMB1.0/CIFS ファイル共有サポート」の「+」ボタンをクリックし、展開します。
「SMB1.0/CIFS クライアント」「SMB1.0/CIFS サーバー」「SMB1.0/CIFS 自動削除」にチェックを入れます。
「OK」ボタンをクリックします。

③ パソコンを再起動し、再度スキャナができるかをテストします。
セキュリティソフトをオフにする

セキュリティソフトとは、パソコン内にウィルスがいないかをチェックするソフトウェアです。たとえば「ウィルスバスター」や「McAfee」・「ESET」などがあります。
以下の手順で、ウィルスソフトをオフにして、原因になっていないかを切り分けます。※今回はESETを例に解説します。
① 画面右下の、「ESET」アイコンを右クリックします。
② 「保護を一時停止」をクリックします。

③ 「ウィルス・スパイウェア対策を無効にしますか?」とのポップアップが表示されるので、「適応」ボタンをクリックします。

④ この状態で、スキャンテストを行います。もし、問題なくスキャンができるようであれば、ウィルスソフトやファイヤーウォールが原因となっている可能性があります。
ネットワークに不具合がないか確認する
以下の方法で、「通信チェック」をしてみましょう。※例:パソコンのIPアドレス(192.168.0.10)、複合機のIPアドレス(192.168.0.200)と過程します。
①
スタートメニュー横にある検索欄に「cmd」と入力します。
「コマンドプロンプト」が検索されますので、クリックして起動します。

②
「ping 192.168..0.200」(複合機のIPアドレス)を入力します。
「要求がタイムアウトしました」と表示される場合は、複合機とパソコンの通信ができていません。

③ 通信が確立されている場合は、「・・・からの応答: バイト数=32 時間 =2ms TTL=64」という表示になります。

④ 通信が確立されていない場合は、LANケーブル・スイッチハブ・ルーター機器などの不具合が考えられます。LANケーブルの抜き差しや、パソコン・複合機の電源の入れなおしを行ってみましょう。

